畳の構造・種類



畳の構造

畳は「畳表(たたみおもて)、畳床(たたみとこ)、畳縁(たたみべり)」で構成されています。

 

◆畳表(たたみおもて)
畳表はい草を経糸(たていと)で織り込んだものです。

国内産の90%以上が熊本県産ですが、

畳表の全体のシェアは中国産が70%以上になります。

1枚の畳表には約4,000~7,000本のい草が使われています。

経糸(たていと)を2本ずつ織り込んだ畳表を諸目表と言い、

一般的な畳表に使われます。

経糸を1本ずつ織り込んだ畳表を目積表と言い、

主に縁無し畳に使われます。

琉球畳(りゅうきゅうたたみ)には三角イ、七島イが使われます。

産地は主に大分県産、中国産です。

近年では機械すき和紙をコーティングした

和紙畳表やポリプロピレンを使用した畳表が出てきて、

色やデザインが豊富で人気があります。


◆畳床(たたみどこ)
畳床は主に稲ワラ畳床、稲ワラサンドイッチ畳床、建材畳床の3種類があります。

稲わら畳床は稲わらを交互に重ねて50ミリほどに圧縮して縫い合わせて出来ています。

全体がわらと空気の層で出来ていて、ほどよい柔軟性、

抜群の遮音性、吸放湿性があります。

稲ワラサンドイッチ畳はワラとワラの間にポリスチレンフォームが入っています。

弾力性、防音性がありますが、耐久性は稲ワラ畳床に劣ります。

建材畳床は木材チップを圧縮形成した畳床で、

ポリスチレンフォームをサンドしたタイプやお部屋に合わせた

様々な厚さのものがあります。


◆畳縁(たたみべり)
畳縁は畳の巾の切り落とす部分を保護するために縫い付ける布製の素材です。

歴史的には身分の象徴で、柄・色などの取り決めがありましたが、

現代では素材も絹、麻、綿にポリエステル等の素材が加わり色も柄も多彩になり

見本を見てお部屋にあった物を選べるようになりました。



畳の種類
畳の種類は主に縁付き畳(へりつきたたみ)、縁無し畳(へりなしたたみ)に分けられます。

 

縁付き畳は畳の巾の部分に縁を付ける事で隙間が空きにくく、丈夫になります。

縁無し畳は縁を付けずに畳表を脇に折り込む為に角の耐久性が弱くなりますが、

部屋が広く見えてデザイン性も高くなります。


畳のサイズ
畳のサイズには江戸間、京間、中京間などがあります。
お部屋によって1枚ずつ寸法が全て違っている為、お部屋ごとに寸法を測って敷き込みます。

 

◆江戸間
5尺8寸×2尺9寸(176cm×88cm)
東京をはじめとした関東地方と全国各地。

◆京間
6尺3寸×3尺1寸5分(191cm×95.5cm)
京都をはじめとした関西方面

◆中京間
6尺×3尺(182cm×91cm)
名古屋をはじめとした中京地方。